チーズフォンデュ

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前回のひとりごとでも書いたとおり、1年くらい連絡の無かった人にメールを書いてみました。
トントン拍子に話が進み、今度チーズフォンデュでも食べに行こうかと言うことになりそう。

チーズフォンデュには色々な思い出があります。

思い起こせばナンパされた新年会、あの新年会の1次会はチーズフォンデュがあるからって理由で渋谷の駅前のとあるイタメシ屋に決めたのです。
で、新年会参加メンバーはみんなそのチーズフォンデュを楽しみにして店まで行ったわけですよ。
ところが、ところがですよ。チーズフォンデュと名の付くものを注文してみたら、出てきたものはただのパングラタン。
チーズフォンデュって言ったら、チーズがドロドロに溶けた鍋の中に長いフォークみたいなやつにぶっ刺したフランスパンやらブロッコリーやらなんやらをぶちこんでチーズ絡めてはふはふ言わせながら食べるもんでしょう。
でも、パングラタン。
マジでどうかと思いましたよ。誰だよこの店選んだやつ出てこい、お前か、お前は本当に使えないやつだと。
チーズフォンデュと思わなければそれなりに美味しいけど、ウチらはチーズフォンデュを食べるためにこの店に来たんだぜと。
そんな苦い思い出がありました。

さらに思い起こせば1年ほど前、大学時代の同僚と先輩のウチに遊びに行きチーズフォンデュ作ろうということになったのです。
で、材料とか買って先輩の家まで行ったわけですよ。
ところが、ところがですよ。チーズフォンデュを待ちきれなかったヤツがワインのアルコールが飛ぶ前にチーズを投入してしまい、食べてみたらアルコールの味強すぎ!てゆうかこれ食べたら酔う!ってものが完成。
誰だよチーズ入れたやつ出てこい、ワタシです。すいません。
その日はお酒飲んでないのに酔いつぶれました。
そんな苦い思い出がありました。

さらにさらに思い起こせば2年ほど前、まだウチの会社が上場する前、株価が1株3000万とか夢見てた時代があったのです。
で、後輩と、ストックオプションで手に入れた大金をどのように使おう、そうだ一緒にスイスまで行ってチーズフォンデュ食べに行こう、金はワタシが持つ、なんて言っていたわけですよ。
ところが、ところがですよ。いざ上場してみれば3000万なんて夢のまた夢。ぶっちゃけた話、小遣い程度。
誰だよ3000万とか豪語してたやつ出てこい、お前か、3000万は円じゃなくてリラか?そうなんか。
本場スイスのチーズフォンデュは夢と消えました。
そんな苦い思い出もありました。

今回久しぶりにメールを出してチーズフォンデュを食べに行くことになりそうな人は、一緒にスイスまで行って本場のチーズフォンデュを食べようって言っていた後輩なのです。
あの頃はすまんでした。ワタシが現実を直視せず夢ばっかり見ていたばかりにアナタたちにも夢を見させてしまったね。その責任をとって、今回チーズフォンデュにご招待いたしますよと。
どうかまともなチーズフォンデュが食べれますように。