センター試験

さて、昨日から大学入試センター試験ですね。
もはや20代も後半にさしかかったワタシがセンター試験について当然の様に触れるのもおかしな話ですが、実はセンター試験とは足かけ6年くらい付き合ってきた仲なのです。
と言っても、大学入試に失敗し続け6回もセンター試験を受けたわけではありません。
受けたのは1回だけです。
では何故6年も付き合ったのか。

大学時代ワタシはとある予備校でHTML書きのアルバイトをしていたのですが、その予備校がセンター試験のWeb正解速報というものをやっていたのです。
当時予備校のホームページを一手に担っている部署においてHTMLを書けるのはワタシと社員の人の2人しかいなかったので、当然ワタシが主力になるわけです。
センター試験速報初年度、まだノウハウが無かったため無駄な労力を使いまくり。
colspanとかrowspanとか駆使した見やすいかわりに複雑なテーブルを組んだり。
というワケで時間かかりまくり。すぐにやめ。単純なHTMLに変更。
正解も間違った内容をアップしてしまっては大問題になるため、校正はしっかり入念に。というワケで時間かかりまくり。
さらに正解の速報だけで満足すればいいのに、講師の先生方の分析コメント、予備校の模試とセンター試験の問題が似てたらズバリ的中などのページを作らなければならないのです。
そのうえ1日目の正解は翌朝まで正解の発表をしてはいけない(2日目の正解は当日夕方)という報道規定の存在を知らず、出来上がったそばから正解をアップしていたためマスコミ界隈で問題に。
ワタシの知らないところで大人の取引が行われたのかどうなのか詳しいことはわかりませんが、そんな感じでいろいろ大変な初年度でした。

さすがに2年目からは前年までの経験と、事前にテンプレートを用意して編集しやすくコメントを入れたり入念な用意をしていたので初年度のようなドタバタはありませんでした。
しかし相変わらずHTMLを書けるのが2人という状況は変わらなかったため、嵐のような忙しさでした。
ちょっと一段落して食事をとっている間に気づいたら2日目の正解速報解禁の時間が過ぎ、あっという間にサーバーがパンクし食事なんかしている余裕はなくなったなどという事もありました。
本当かどうか真偽は不明ですが、当時のWebの最高アクセス数を記録したとかしないとか。

3年目になると、さすがにHTML書けるバイトを増強しワタシはHTMLを書きながらも全体に指示を出すプロジェクトマネージャーの様な立場に。
と言う様に、その予備校の速報のノウハウを握っていたのはワタシだったため、ワタシが就職してバイトを辞めた後の速報は非常に不安に思っていたでしょう。
ということでいてもたってもいられなくてボランティアで助けに行ってしまいました。

そんな感じで6年間付き合い続けたセンター試験。
もう手伝いに行かなくなった今でも、速報のページを心配になってのぞいてしまいます。
今年も見に行きました。
なんと、配布されている正解をスキャニングしてGIF or PDFにしてアップしているだけです。
さすがブロードバンド時代。
初年度なんて、問題もHTMLに直してましたからね。数学の数式はHTMLじゃ再現不可能だったのでLaTeXで作りましたよ。

しかも、読売新聞のページにリンクしてる。
これは予備校では速報はやらなくなってしまったということなのでしょうか。
それとも速報は予備校で作ってるけど、大人の取引があって読売新聞のページにアップしているのでしょうか。
謎です。

分析コメントはやっているものの、ずいぶんと楽になったんだなぁと思いました。
ほっとするとともに、ワタシが作り上げた速報の伝統が必要無くなってしまったことについて悲しくなりました。