第37回スーパーボウル

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さて、今シーズンは一度も触れなかったNFLのスーパーボウルが終了しました。
なぜ触れなかったかというと、ワタシの応援するチーム、セントルイス・ラムズがよわよわだったからです。
ラムズは先シーズンは3年連続の開幕6連勝で頭ひとつ抜け出し、そのままスーパーボウルに出場した強豪チーム。3年前にはスーパーボウルの制覇も成し遂げております。
そんな強豪チームのラムズ、今年こそは開幕6連勝でストップせずに7連勝だぜと思っていたところ、いざ蓋を開けてみれば開幕5連敗。
その後5連勝し勝率5割。プレーオフ出場に望みが見えてきましたが結局7勝9敗でシーズンを終え、プレーオフどころではありませんでした。
そんな感じで非常につまらなかったので触れなかったのです。

さて、スーパーボウルですが、今年はリーグNo.1オフェンスで相手を蹴散らしてきたオークランド・レイダースとリーグNo.1ディフェンスで守り勝ってきたタンパベイ・バッカニアーズの対戦。
1試合平均の得点は、レイダース28点、バッカニアーズ21点。対して1試合平均の失点は19点、バッカニアーズ12点。
タッチダウンで7点。フィールドゴールで3点入るアメフトで、失点が1試合平均12点というのは驚異的です。
レイダースより強力な攻撃陣を誇ったチームはこれまでにも多々ありましたが(実際、去年までのラムズは今年のレイダースにもまして強力で、まさに史上最強のオフェンスでした)、バッカニアーズほどの強力守備陣はNFL史上めったにありません。
しかし、そのレイダースの攻撃陣を支えているのが37歳のQBリッチ・ギャノン、40歳のWRジェリー・ライス、36歳のWRティム・ブラウンの大ベテランということが取り上げられ話題になります。
40歳のジェリー・ライスは、アメフトに興味が無い人でも多少は知っている80年代の伝説のQBジョー・モンタナのパスを受けていたレシーバーであり、1990年のスーパーボウルではMVPに輝いているほどの人。ちなみに対するバッカニアーズの監督は39歳。ライスの方が年上です。
という感じで、ベテラントリオの織り成す攻撃力と史上まれに見る守備力の対決が見ものとなった今年のスーパーボウル。
結果は守備陣が5つものインターセプトを奪ってギャノンのパスを完全に封じ込めたバッカニアーズの圧勝でした。

シーズンMVPのギャノンも、この試合では今までの成績が嘘の様な絶不調。
この不調はバッカニアーズの守備陣の圧力によるものなのか、スーパーボウルの雰囲気によるものなのか。
スーパーボウルになるとだめだめになってしまうといえば、4年連続でスーパーボウルに出場しながら4年連続で負けたバッファロー・ビルズのQBジム・ケリーとRBサーマン・トーマスを思い出します。
ワタシの応援するラムズが出場していないのは残念ですが、応援しているチームが無いだけにスーパーボウルという世界最大のスポーツイベントを純粋に楽しむことが出来ました。

今年のバッカニアーズ、去年のペイトリオッツ、その前のレイブンズ、さらにその前のラムズ、これらのチームはワタシがアメフトを見始めた頃は弱くて弱くて情けなくなってしまうようなチームだったのですが、そういったチームが強くなりスーパーボウルを制してしまうというのは、感慨深いものがあります。
ワタシもずいぶんと長くNFLを見続けているのですね。
その間に人気は衰える一方ですが、去年の流行語大賞ボブ・サップも元NFLプレイヤーということで、知名度は多少上がっている気もします。
人気が爆発して、スーパーボウルの日は仕事しなくてもいいような、そんな日本になるといいですね。
ワールドカップの日本戦の日は仕事より観戦優先みたいな雰囲気だったので、不可能ではないと思います。