IT業界は再び成長期?

ワタシが本格的にIT業界に入ったのが1999年。1995年頃からインターネット関係のバイトはしていましたが、正社員として働き始めたのが1999年です。
その頃のIT業界といえばバブル前夜。
インターネットに対する期待感とともにITバブルが膨らんでいきました。

その流れは次第に顕著になっていき、空虚なビジネスモデルに莫大な金額が投資され始め、雨後の竹の子の様にドットコム企業が乱立するような状態。
まさに世はITバブルの真っ盛りとなったのです。
ワタシが入社した会社は運良く上場を果たしますが、その直後にITバブルが崩壊。一気にIT業界は低迷を迎えます。
そして多くのドットコム企業が消えていきました。この年の「あのサービスは今?」を見ると、とても懐かしい名前が並び、寂しいを通り越して楽しくなってきます。2002年Ver2003年Ver

そんな中、ワタシは新天地を求めて転職活動を行いました。
しかし、低迷するIT業界の中、なかなか良い条件を提示してくれる企業は現れず、仕方なく給与の大幅な減額を受け入れてとある企業に入社しました。今や死語となってしまったSIPS系の会社です。
SIPSとはStrategic Internet Professional Serviceの略で、要は戦略的なWeb構築を行うことを言います。
IT業界低迷時代に華やかに持ち上げられたSIPS系の会社ですが、どの会社も実力が伴っていなかったせいでSIPSという単語もいつの間にか消え失せ、今やSIPSという単語を聞くだけで失笑を覚えてしまう程。
ワタシが入社した会社もそんな感じだったので、1年経たずに再び転職活動を開始。

1回目の転職活動から1年も経っていないのにも関わらず、この頃にはIT業界の景気はかなり上向きになっていました。前回に比べて、平均して30~40%程高い条件を提示されました。
そんな中の1社に入社して、約1年半が経ちました。

この1年半の間にも徐々に景気は上昇しており、求人件数はうなぎ登りの様です。求人件数はワタシが転職した一昨年よりも去年のほうが格段に増え、今年はさらに2倍近い求人件数があるようです。
実際、ワタシの周りにも去年転職した方も沢山いましたし、ワタシにも転職のお誘い等を数点いただいたりしましたが、今の会社には少なくとも3年は在籍しようと決心しているため、残念ながらお断りしている状態です。

そんな求人件数と比較して、求職者の数はまだまだ足りていないようです。
今やIT業界は完全な売り手市場の様です。

ということで、過去に経験した低迷期を乗り越え再び成長過程に入ったと思われるIT業界ですが、これがまたバブルの様にはじけてしまうのか、それとも今度こそ堅実な会社が正しい評価を受けているのか、ワタシには判断つきませんが、少なくともワタシの目が届く範囲を見ている限りは後者のように思えます。

自分の実力に自信のある人、今の境遇に満足していない人は転職するチャンスかもしれません。今なら自分を高く売れますよ。

まぁ、今更ワタシが言うまでも無いことかもしれませんが、こんなことを以前登録した人材紹介会社から来た求職者を紹介してくれメールを見ながら考えてみました。