僕が六本木に会社をつくるまで - 田中 良和

僕が六本木に会社をつくるまで
田中 良和
KKベストセラーズ (2005/10/22)

グリー株式会社社長の田中良和さんが「僕が六本木に会社をつくるまで」と言う本を出したというので早速購入。読ませていただきました。
ちなみに六本木のあおい書店では平積み状態で強力プッシュ中でした。

よっしーこと田中良和と始めて出会ったのは、彼がすでにGREEを立ち上げた後でした。
仕事では楽天広場やアフィリエイトを立ち上げ、さらにはプライベートではGREEというとても才能豊かな人。きっと自信に溢れた人に違いないと勝手に想像していたのですが、実際に話してみると物腰が柔らくて優しい人だったのでビックリしたのを記憶しています。

さて、よっしーとワタシは学生時代にゲームセンターでバイトしていたという共通点があることを発見。
といっても、そのバイトで彼は常連客や同僚の姿に違和感を覚え、「自分のやりたいことを」を強く意識するようになったとようですが、ワタシはただ単にゲームが無料で出来ること、社員さんが遊びに連れて行ってくれること、チャイニーズマフィアと仲良くなれることが嬉しくて、何も疑問を抱く事無く働いていた点は大きく違うわけですが。

この本を通じて感じるのは、よっしーの目の付け所の良さと、自分で決めたことを貫く堅い意志です。
ワタシは幸いながら1995年からバイトでインターネット関係の仕事をするという恵まれた環境にいました。インターネットというものはとても楽しいものでこれを仕事にしたいとは思いましたが、インターネットがこの先世界を変えていくなどという確信は持てませんでした。
そんな確信があったからこそ、楽天に転職して不慣れなプログラムにも頑張って取り組めたわけですね。そこら辺の話や楽天で出会った尊敬できる先輩たちの話など、読んでてとても刺激を受けました。

GREE運営と楽天社員と二足のわらじ状態の頃、休みの日は何をやってるの?と聞いてみたら「休みはGREE。つーか趣味がGREE。」という返答が返ってきたのが印象的でした。
やりたいことのためには休む時間を削ってまで努力するというその姿勢が今の成功の源な訳ですね。

自分が今まで以下に漫然と生きてきたかということを痛感して反省させられました。
そして頑張って成長していこうと、心に誓うのでした。