Madeth gray'll


バロックについて書いたのが意外に好評なので、ビジュアル系に大いにはまるきっかけについて書こうと思います。
そのきっかけとなったバンドが「Madeth gray'll(マディス・グレイル)」です。

現在のビジュアル系の主流であるソフトビジュアル路線とはまったく違う、ゴシック系でコテコテな見た目。
また歌詞も主流とは違い猟奇的。



君が僕に残していた 一つの小さな命を
瓦礫の海の中でそっと君から取り出して
僕は、君の生まれ変わった この小さな少女に
君と同じ名前を名付け、ずっと愛し続けた
やがて時は過ぎ君と同じ歳になった少女の眼球をエグり出し
君の眼球を植え付け永遠に愛し続けた
とか
暴走シハジメタ感情ノ行方 既成サレタ屈辱ト快楽
虐待ヲ待チ望ム快楽ノ瞳 奇声アゲル被験者ヲ幽閉シテイタ

錯乱シタ奇形児(ボク)ハ 病的ナ行為デ
イタブリ続ケ 涙モ枯レ果テル迄
未熟児(キミ)ノ感情ハヤガテ死ンデシマウノカ?
嫌ガル未熟児(キミ)ヲ犯ソウカ? 無理ヤリネジリコメバ
ズタズタニ「ザクロ色」ニ変ワルマデ
歪ナ感覚ガ未熟児(キミ)ヲ貫イテイマシタ
とか、そういう歌詞なのです。 こんな歌詞書く人はじめて会いました。 “奇形児”を“ボク”と読ませ、“未熟児”が“キミ”です。わけわかりません。 Dir en greyの初期とかもエグい歌詞書いていますが、Madeth gray'llに比べれば全然可愛いもの。 というより、バンドの方向性が全く違うので比べるのも間違っていると思いますが。


この歌詞を生かす印象的なリフや効果的なディストーションのギター。
リズム隊もダムダムと攻めまくる。
そしてそれらを纏める叫び煽りまくるボーカル。
また泣き系の歌詞もあり、その歌詞も素敵。
そんな感じで、聴いていきなりマディスの歌詞にやられ、それ以降ズブズブとビジュアル系にはまっていったのです。

この歌詞を読んで誰かひとりでもいいから興味を持ってくれたらうれしいなー。
歌詞の意味がわからないとか、唄が下手とか演奏が下手とか、そういうことを言い出す評論家気取りの人はどうでもいいですが。