唐招提寺展に行ってきました

そういえば、唐招提寺展に行ったのでした。
1200年前に作られて以来一度も唐招提寺から出たことのない盧舎那仏(るしゃなぶつ)が、なんと上野で見ることが出来るのです。
阪神大震災のせいで唐招提寺の金堂にゆがみが生じてしまったため、10年にわたる大修復を行うのです。
そのため、盧舎那仏が移動するというウルトラCが実現したわけです。

とっても混雑してました。混雑しすぎて熱気むんむん。
それもそのはず、国宝のオンパレードなのですから。
盧舎那仏も鑑真和上像も当然国宝。盧舎那仏の周りを取り囲む四天王像も当然国宝。
それどころか、ただの古い瓦も国宝。目に映るものがほとんど国宝という、あり得ない状況。
本当にただのぼろい瓦なのに。こんなものが国宝なのかと驚くばかり。

盧舎那仏は唐招提寺にいる間は壁を背にしている状況なので、背中を見ることは不可能です。
しかしこの唐招提寺展では、大仏の周りを一周することが出来るのです。1200年間誰も見れなかった背中がまさに目の前に!
大仏さま、後頭部が禿げていました…

後半に展示されている東山魁夷の襖絵は国宝ではありませんが、国宝に負けず劣らず感動を呼ぶものでした。

見に行くなら500円払って音声ガイドを借りた方が良いです。
TBS「世界遺産」でお馴染みの寺尾聰がそれぞれの展示物の解説をしてくれます。
世界遺産ファンとしてはたまらないのです。

唐招提寺展を見終わった後、子供向けの仏像のひみつも見ました。これもとても面白かったです。
大学時代に東洋哲学論とかで勉強した仏の格付けとかも再確認出来ました。
仏は偉い方から如来、菩薩、明王、天と4種類あるのです。勉強になりました。