以前、ONEDARI BOYSで演劇集団キャラメルボックスの方に声をかけていただき「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」を見に行かせていただいたことがありましたが、今回再びキャラメルボックスの舞台「トリツカレ男」を見てきました。
トリツカレ男のストーリーはこんな感じ。
ジュゼッペは、レストランのウェイター。仲間からは「トリツカレ男」と呼ばれている。彼は何かが好きになると、寝食を忘れて没頭してしまう。オペラ、探偵、昆虫採集、外国語……。次から次へと熱中し、三段跳びではなんと世界新記録を達成! そんな彼が、ある日、恋をした。相手は、外国から来た無口な少女・ペチカ。彼女は胸の中にたくさんの哀しみを抱えていた。ジュゼッぺは、もてる技のすべてを駆使して、ペチカを幸せにしようとする。そして……。
舞台はイタリアのとある町のレストラン。
レストランオーナーのフィオリーナの語りからスタート。そしてレストランの従業員が登場し、トリツカレ男ジュゼッペの背景を明らかにしていきます。
彼が過去に取り付かれた趣味、そして今は三段跳びに取り付かれていることなど。
そしてペチカとの出会い。ペチカはロシアからイタリアにやってきたばかりという少女なので、しゃべりがカタコト。それがとてもかわいい。
ジュゼッペの住む町はちょうど仮面祭の季節らしく、大道芸人がいろいろな芸を見せてくれます。
その大道芸もすべて劇団員たちが練習して習得して披露しているのです。ワタシはシガーボックスの3人衆に目が行き、その他の大道芸はあまり見ていませんでしたが…
ジュゼッペは過去に取り付かれた趣味で得た知識や経験を元に、ペチカの悲しみをひとつづつ解消して行きます。
ロシアの少女ペチカとだって、外国語にはまった経験からロシア語で会話できるのです。
「Я это Пэчка」と「Здравствуйте」だけ聞き取れました。
そしてペチカを助けるために衰弱していってしまうジュゼッペ。
ジュゼッペの気持ちに気づいたペチカは果たしてどうする…!?
そんな感じの舞台でした。
個人的にはジュゼッペの姉であるアンナが印象に残りました。
とてもいい演技をしていて、特にペチカのために身を削るジュゼッペに対して言った台詞に感動してちょっと泣きそうになりました。
あと、今まで見たキャラメルボックスの公演(といっても4公演目ですが)の中で一番笑い所が多かったです。キャスト同士のテンポの良い掛け合いに何度も爆笑させていただきました。
楽しいだけじゃなく、アンナの台詞に感動したり、最後の見せ場にびっくりするようなことが起きたり、とても楽しい舞台でした。
また次の公演も行きたいな。
次の公演は上川隆也が参加するそうですよ。
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